志望校変更の経緯②
この合同説明会の翌月も同じような説明会が開催された。
すでに1度合同説明会には参加しているし、見送ろうかと思ったが、チャレンジ校2が参加すると知り、迷わず申し込んだ。
チャレンジ校2は実は塾から勧められている学校である。
正直私も息子も全くピンときていない。
でもチャレンジ校1を受けるならば2もセットみたいな感じのところがあり、さすがに何の前情報もなく受けるのもどうなんだ?ということもあり、説明会の機会を待ち望んでいた。
そんな中、合同説明会にチャレンジ校2が参加するとなればいかない手はない!
前回の合同説明会と違い、今度は完全入れ替え制。
会場にいられる時間は短い。
入場するや否や、私はチャレンジ校2のブースへ走った。
コロナの感染状況に伴い、前回の説明会のような席は用意されておらず、基本的にはパンフレットのみもらうことになっている。
しかし、学校によってはポスターディスカッションのように一方的に説明をすることは可能。
また、ほんの少しの立ち話であれば質問もできる。
そんな説明会だった。
チャレンジ校2が果たしてどういう形態でブースを用意しているかはわからなかったが、前回の説明会で各校に聞いたようなことを少しでも聞きたいと思っていた。
ブースにつくと、意外や意外、全然人がいない。
先生が3名、パンフレットを配布している。
その中で一番ベテランと思われる先生に声をかける。
👩今日は少し質問をすることは可能でしょうか?
すると先生は少々戸惑った様子で
👨🏫少しならばどうぞ。
と答える。
じゃあ一番聞きたいことを聞こう!
ということで
👩どんなタイプの生徒さんが多いのでしょうか?
と尋ねる。
すると先生がひとこと。
👨🏫色々ですね。
👩色々ですか。
👨🏫はい。
----終了----
ビックリするくらい会話が続かない。
かつてこれほどまでに会話のキャッチボールが続かなかったことがあるだろうか?
というか同じ言語話してますよね?
Do you have a pen?
Yes,I have.
並みの会話じゃね?コレ?
もう頭が真っ白になる。
先生は他には?みたいな感じで待っているが、な~んも出てこない。
これ以上ここにいてもダメだ。一旦離れよう。
そう思い、
👩そうですよね、ありがとうございます!いただいたパンフレットを見て、改めてお邪魔させていただきます。
とだけ言い残しその場を去った。
これが俗にいう塩対応なのか?
というか塩にもほどがあるだろ?
あれか?来たい奴だけ来い、うちの学校に合うやつだけ来いってことですか?ええ?!
なんかだ悲しくなってきた。むなしくなってきた。
この心をどうしようか…と思いトボトボ歩いていると、目線の先にBのブースを見つける。
そうだ!今日はBにも行こうと思っていたんだ!
砂漠の中のオアシスを見つけたかのごとく潤う私の心。
心の癒しを求め…いや、質問をしにBのブースへ向かう。
👨🏫パンフレットどうぞ。
先生がにこやかにパンフレットを差し出してくださったが
👩すみません、じつは先月の説明会でもいただいておりまして。
と丁重にお断りをする。
すると先生は
👨🏫そうでしたか!また足を運んでいただきありがとうございます。
とすかさず返してくださる。
ああ、もうマジで神かな?
先ほどの塩対応でボロボロになった心の傷が癒えていく。
👩今日は1つ質問があり伺いました。少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。
そう尋ねると、
👨🏫もちろんです。どんなご質問でしょうか?
という気持ちの良いお返事。
👩現在、●月●日の説明会の募集をミライコンパスでされていらっしゃいますが、今後席を増やすご予定などはございますか?
👨🏫あいにくその回は満席となっておりまして…今後ミライコンパスで空きが出ない限りオンライン上では予約ができない状況となっております。
👩そうですよね。もっと早く申し込みをすればよかったのですが、つい先日学校行事が延期となりこの日に行けることになったもので、ずっと空きが出るのを待っているのですがなかなか空きが出ず…もし増員することがあればと思いお伺いしました。申し訳ございません、変な質問をしてしまい。
👨🏫そうでしたか…あ!少々お待ちくださいね。
何かに気づいたようで、お話をしていた先生が他の先生に話しかける。
しばらくして先生がお戻りになり、まさかの回答がくる。
👨🏫せっかくこのようなご縁がありましたので、今後もし●日までに空席が出ないようでしたら、▲日以降にこちらの番号までお電話をいただけますか?その際に、今日ここでお話をした旨をお伝えいただけましたら、おひとり様分でしたら追加できるようにいたします。
!!
な、なんですと?!そんなことってあり?!
👩すみませんあせこちらの無理なご相談にも関わらずこのようなご対応をいただき、ありがとうございます!
👨🏫いえいえ、何度も足をお運びいただいておりますし、お気になさらないでください。
もうね、冗談抜きで泣きそうになったよ、私は。
こんなにも親切な学校があるのかと…
何度もお礼をし、Bのブースを離れる。
もう私は負けない。(なにがだよ)
そう心に誓いながら先ほどのチャレンジ校2のパンフレットに目を通す。
ここで終わらせてたまるか。せめてもう少し、質問をしてから帰ってやる。
いくつか個人的に気になる質問をメモし、再びチャレンジ校2のブースへ向かう。
すると相変わらず人は少ない。
そりゃそうだ。あれだけ塩対応なんだもん。長話する人の方が少ないわ!
そんな気持ちになりながらも、先ほどの先生に再び立ち向かう。
👩先ほどはありがとうございました。いくつか追加で伺いたいことがあるのでよろしいでしょうか?
👨🏫はいどうぞ。
相変わらずそっけない。
👩まず、●●についてですが、これは▲ということでしょうか?
👨🏫はい、そうですね。
やはり質問にははいかいいえでしか返さないようだ。
それならば聞きたいことだけ聞いてやる!
👩ありがとうございます。次に××ですが、これは□ということでしょうか。
👨🏫はい、その通りです。
こんな感じで2,3質問をし、チャレンジ校2のブースを後にする。
この日を境に、私の中で一気にBの株が上昇し、チャレンジ2の順位は最下位くらいまで落ちた。
せっかくこういう場だというのに、こんな対応しかできない学校はどうなのだろうか?
私が求めすぎているのか?
いや、私が求めているのは最低限のことであり、その最低限の指すものが違うのであれば仕方がない。
高偏差値の学校はこんなに驕りがあるものなのか?
そう思い、まったく受験予定のない難関校のブースも見に行ってみた。
すると…驚くくらいみんな丁寧だった。
とある学校はパンフレットを取った瞬間、
👨🏫ありがとうございます!今日はこのような状況であまりゆっくりご説明ができませんが、●月●日に説明会がありますので、良かったらいらしてください。
と声をかけてくださった。
もう、宣伝なんてしなくても良いくらい人気校なのに、こんなに腰が低いだなんて…と驚かされた。
他の学校は学校長自らがブースに立ちお話をされていた。
ああ、チャレンジ校2が特殊なんだな…
そう思うと腹を立てているものもバカバカしくなってきた。
---続く---