志望校変更の経緯③
5月某日、Bとの約束の日がやってきた。
説明会後、連日ミライコンパスを確認するも空きは出ず、お言葉に甘えてお電話をすることにした。
受験校に対して電話をするのは今回が初めて。
失礼がないよう、要件をメモし、繰り返し練習をする。
そしていざ、発信。
電話に出たのは事務の女性だった。とても明るく感じの良い声。
私も仕事で電話を受けることが多いので、こういう明るい声で出なくてはな…となぜか反省する。
要件を伝えると、どうやらこのことがわかる方は別件対応中という。
対応が終わり次第折り返しますね、と言われこちらの連絡先を伝える。
数分後、Bからの着信。
👨🏫●●中学広報部担当の▲と申します。先ほどはお電話をいただいたにも関わらず失礼いたしました。
👩とんでもございません。こちらこそお忙しい時間帯に失礼いたしました。また折り返しでお電話をいただいてしまい恐縮です。
これほどまでに「恐縮」という言葉がぴったりのシチュエーションはない。
👩先日の●●説明会で**日の授業体験会に空きがあればご案内が可能である旨、当日ご対応された先生よりご紹介いただきました。もし可能でしたら参加できないものかと思い、不躾ながらお電話いたしました。
すると先生は
👨🏫お話は伺っていますしぜひご参加ください。ミライコンパスからの予約ではないので予約票がない状態ですので、当日は受付で▲を訪ねてください。ご案内いたします。
ちょ!もはやVIPじゃね?!
そう思いながら丁重にお礼を述べ電話を切る。
そして体験会当日、指示された通り▲先生を訪ねる。
すると、
👨🏫ああ!ニャロメ様ですね、お忙しいところご参加いただきありがとうございます。これで受け付けは完了ですので、どうぞお入りください。
とご案内いただいた。
授業体験会と校内見学を終えると、正門付近で校長先生と▲先生が一人一人にご挨拶をされていた。
これは!と思い、改めてご挨拶をした。
👩本日は、お電話で予約を取らせていただき本当にありがとうございました。
すると校長先生はとんでもございませんと言いながら、にこやかな顔で息子に
👨🏫楽しめたかな?
と質問してくだった。
息子は緊張しながらも
👦はい!
と返事。ここでいつもの調子で「まあまあ、普通」とか言わなくて本当に良かった…
再びお礼を告げ、学校を後にした。
帰り道、息子に声をかけた
👩良い学校だね。
👦でしょ?だから言ってるじゃん何度も。
👩お母さん、なかなか魅力に気づけなくて見る目ないね。
👦ホント。僕はこの学校に行くために今勉強しているんだから。今1番行きたいのはこの学校。
はじめて息子の口からこの学校に行くという言葉が出た瞬間だった。
👩ニャロ太はさ、この学校のどこが好きなの?
👦え、全部。知れば知るほど好きになるし通いたくなっている。
👩そっか。
言葉では表せないけれど、どうやら好きらしい。
でも好きってそういうことだよね。
その後もご縁があって息子と共に学校見学をする機会があった。
そのときも息子に聞いてみた。
👩どうだった?
👦どうもなにも、この学校の印象は良くなることしかない。だから常に良い。それだけ。
なんだそりゃ。
でも息子がそういうならば間違いない。
というか私もこの学校が好きだ。
👩ところでチャレンジ1は?
👦うーん、受けるよ、最初に目指した学校だし。でも、今のところボクが1番行きたいのはB
そりゃそうだよな。
チャレンジ1に行ったのは小4のとき。それも説明会。
印象がだいぶボヤけてる。
そんなチャレンジ1と比べて息子がBに魅力を感じるのは当然。
もうBは併願校ではない。立派な第一志望、推し校だ!
---完---